4Nov – NARA TEIBAN

4Nov

貝ボタンは、明治 20年頃、神戸でドイツ人技師の指導で作り始められてから、明治30年頃には大阪へ、さらに奈良に広まりました。その後、海外でコストの低い樹脂ボタンが大量生産されるようになり、貝ボタン産業は徐々に縮小化していきました。現在、県内で貝ボタンを作っているのは、10戸ほどです。それでも、奈良県の貝ボタン製造は全国シェアの85%を占めています。貝ボタンには自然だけがもつ美しさ、及び光沢があります。自然素材を手間ひまかけてつくる手作りの良さを伝えようと立ち上げたのが、「4Nov」です。

What should a button do?

私が親と共に仕事を始めた時は他社との分業でしたが、いつかは貝釦のすべての工程を自分で行いたいと考えるようになりました。その後、すべての工程を自分で行うようになって、さらに貝釦への愛着が深まりました。貝ボタンは、天然の貝をくり抜いてつくるため、同じものが2つと存在しません。シャツにつけた場合、全て異なる輝きを放ちますので、どんなにシンプルなシャツでも、上質に見せてくれます。ボタンを付け替えるだけで、服の表情は驚くほどガラッと変わります。これが貝釦の魅力なのです。またアイロン等の熱に強く、光沢感と風合いに優れています。