畑中篤 – NARA TEIBAN

畑中篤

モノをつくる ということと 生きていく ということがどうしてもうまくつながらず悩みを抱えておりましたが、道具をつくるという根源的なことを見つめ直していると、モノづくりというものが、時代に関係なく生きていく上でとてもシンプルな、そして重要なことだということを自分なりに確認できるようになってきました。人がバーチャルなものに向き合う時間がどんどん増えていきつつある時代でモノづくりをする自分にとって、身体を用いてモノを生み出し、それによって人や環境とつながっていくということはとても大切な事だと感じています。ここ数年は、奈良の土や、友人の田んぼで燃やしてつくった灰等を用いて制作を始めました。土を材料とだけ思っていた頃とは感じる事が変わってきました。手に取って頂いた方々にも何かを感じとって頂ければ幸いです。